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慎みのある経営者はうまくいく。

「過は不敬に生ず。 よく敬すれば則ち過自ずからすくなし、もしあるいは過たば則ち宜しく速やかに之を改むべし。 速やかに之を改むるもまた敬なり。 顔子の過をふたたびせざる、子路の過を聞くを喜ぶがごときは、敬に非ざるをなきなり。」 これは佐...
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「誰」が言ったかより「何」を言ったかが大事。

「実言は、すうじょうのろうといえども、以て物を動かすに足る。 虚言は、能弁の士といえども、人を感ずるに足らず。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志後録第一七七に書かれた言葉である。 意訳すると、真実の言葉は木こりなどの身分の低い言葉で...
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成功した後が危ない。

「齢五十のころおい、閲歴日久しく、錬磨已多し。 聖人にありては知命と為し、常人においても、また政治の事に従う時候と為す。 しかるに世態習熟し、驕慢(きょうまん)を生じ易きを以て、則ちその晩節を失うもまたこの時候にあり。 慎まざるをべけ...
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悪い連鎖を断ち切ろう。

「弊を矯る(たむる)の説は、必ずまた弊を生ず。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志後録第119条に書かれた言葉である。 意訳すると、物事の「弊害」を矯正しようとして、かえってまた別の「弊害」が生じてしまうことを戒めている。そうならないため...
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歴史の裏に隠された「人間心理」を観る。

歴史は人間心理を学ぶ宝庫である。ニュースや歴史などの裏側にある「人間心理」を読み解く力が身に付けば、組織作りやマーケティング、または投資活動などに存分に応用が可能だ。 「一部の歴史は、みな形せきを伝うけれども、しかも情実はあるいは伝わらず。...
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耳の痛い意見ほど価値がある。

独得の見は私に似たり。 人其のにわかに至るを驚く。 平凡の議は公に似たり。 世其のなれ聞くに安んず。 およそ人の言を聴くには、よろしく虚懐にして之をむかうべし。 いやしくもなれ聞くに安んずるなくば可なり。 (佐藤一斎『言志四録』晩55) ...
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仏と鬼のマネジメント、どちらが正解か?

「誘掖(ゆうえき)して之を導くは、教えの常なり。 警戒して之をさとすは、教の時なり。 躬行(きゅうこう)して以て之を率いるは、教の本なり。 言わずして之を化するは、教えの神なり。 抑えて之を揚げ、激して之を進むるは、教の権にして変な...
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社長の心が自発的に踊る商品を扱うこと。

「学を為すには、人のこれを強うるをまたず。必ずや心に感興する所あってこれを為し、躬に持循する所あってこれを執り、心に和楽する所あってこれを成す。」 これは佐藤一斎『言志四録』の一つである『言志耊録』第三十七条に書かれた言葉である。現代語訳は...
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「恥」から成功は始まる。

「立志の功は、恥を知るを以って要と為す。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志録第七条に書かれた言葉である。 訳文は以下の通り。 「志を立てて実績をあげるには、恥を知ることが肝要である。」 (訳文は講談社学術文庫の川上正光氏のものを引用...
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発憤せよ。

「憤の一字は、これ進学の機関なり。舜何人ぞや、われ何人ぞやとは、まさにこれ憤なり。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志録第五条に書かれた言葉である。 訳文は以下の通り。 「発憤するの一字は、学問に進むための最も必要な道具である。 かの...