過去の「自分」とも比較しない。前後裁断。

こんにちは。作野裕樹です。

よく「他人と比較するな」という言葉は耳にする。

代わりに「過去の自分と比較せよ」と。

昨日の自分より成長したかどうか?を気にせよ、と。

 

しかし、私としては、他人とも比較しないのはもちろんのこと、「過去の自分とも比較しない」ことを重んじている。

過去は過去。今は今。

「今」できることを重視する。

 

例えば、若い頃にできたことが年を取るとできなくなったりする。

この際、過去の自分と比較すると、「ああ、衰えてしまったな・・」と気持ちが萎える。

ではどうすればふさぎこまなくて済むか?

 

「今」の自分にできる「最高」のことをすればいい。

年も関係ない。過去も関係ない。

今の自分にできる最高のことをすればいい、と。

例えば、昔は50m走で6秒で走れたが、怪我をしたり、年を取ってしまって8秒でしか走れないとする。

でも、その8秒で走ることが「今」できる「最高」ならそれでよしとする。

 

年齢ではなく体調でもそう。

体調が悪かったりして、いつものパフォーマンスが出せないとする。

でも、その悪いなりの「その時」にできる「最高」のことができればよしとする。

 

そう考えると、生きることが軽くなる。

そして、不思議と結果もついてくる。

大事なことは「今」である。

 

禅でいえば、「前後裁断」である。

「前後裁断」とは、沢庵禅師の言葉。

意味は、「過去をくよくよ引きずっても何も変わらないし、未来を憂えても取り越し苦労になるのが見えている。だったら、今、この瞬間を全力で生きよ」とのこと。

「今」に目を向けて生きよう。