言志四録

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利益は天下の公共物。

「利は天下公共の物なれば、何ぞかつて悪あらん。ただ自らこれを専らにすれば、すなわち怨を取るの道たるのみ。」 これは佐藤一斎「言志四録」に書かれた言葉である。 どういう意味か? 「利益というものは天下の公共物で、利を得ることは悪いことでは...
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伝の伝と不伝の伝。

「此の学は、伝の伝有り。不伝の伝有り。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志晩録第二三条に書かれた言葉である。 意訳をすると、教えを伝えるには言葉で伝えられるものとそうでないものがあるということ。 例えば、私はピアノを習っているが、音符の...
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若くしてのセミリタイヤが幸福とは限らない。

「世を避けて而(しこう)して世におるは、難きに似て易く、世におりて而して世を避くるは、易きに似て難し。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志耋録第一三七条に書かれた言葉です。 意訳すると、世の中や社会を避けて隠居などしてみると、幸福でいるの...
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倒産を恐れない。

「聖人は死に安んじ、賢人は死を分とし、常人は死を畏る。」 これは佐藤一斎『言志四録』の言志録第一三二条に書かれた言葉です。 意訳すると、聖人は死は安らぎと捉え、賢人は死は自然の摂理であると理解していて、一般人は死というものを畏れながら生き...
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人にはそれぞれ役割がある。

人に優劣をつけると人生不幸になってしまいます。 なぜなら、「優」を取り続けなければならないからです。 しかし、自然が生んだものに無駄なものが一つでもあるでしょうか。自然が生んだものは皆理由があり、それぞれが役割を担っているのです。 だ...