【2020年3月勉強会報告】『サリエルの命題』(楡 周平 講談社)

こんにちは。

創伝塾運営の木村です。

2020年3月28日は、創伝塾勉強会でした。

今月はコロナウィルス感染拡大の影響もあり、オンラインにて勉強会が開催されました。

課題図書はこちら。

『サリエルの命題』
楡 周平・講談社

今の日本の状況を予言していたかのように新型ウィルス騒ぎが描かれているのが『サリエルの命題』(楡周平)です。

創伝塾では、年に数回こういったフィクション小説をテーマにした勉強会も開催されます。

フィクションといえども、あたかも自分がストーリーの中にいるような臨場感をもって読んでいくことで、現実は体験できない経験を臨場感をもって感じることができます。

そのシミュレーションから学ぶことは非常に多いです。

・今回のコロナ騒動の本質はどこにあるのか?

・今後、社会や経済はどのような未来になっているのか?

・リーマンショックの時代との状況の違いは?

・それぞれの世代に託された役割とは?

・どうやってこれからの時代をサバイバルしていくのか?

今回の勉強会では、上記のような非常にタイムリーな話題についてそれぞれの意見を話しました。

今回の勉強会の感想はこちらです。

改めまして昨日はありがとうございました。今回の課題図書では、身近にありつつも自分の中ではあまり顕在化できていなかった社会保障制度について見直す良い機会になりました。特に年金制度については以前から制度的な限界の危機は感じて、企業では401K、個人では個人年金、双方で節税も含めた保険対策に取り組んで来ましたが、健康保険での高齢者医療制度については、あまり深く思慮したことがありませんでした。現在、リアルに社会全体が諸々なことを見直すタイミングにあるのかと思います。作野さんの言葉を借りれば“アフターコロナ”のフェーズ。我々、起業家・事業家は身軽に思い切った舵きりをしやすいメリットを活かして、健康的な被害蔓延が収束する際には、いち早い経済的リカバリーに貢献していく立場なのかと考えています。折しも自分は4月で起業10周年を迎えます。法人としてはまだ9年目というタイミングではありますが、その統計が正しいかはともかく、法人10年の生存率は5%とも言われています。これは「生き残った」ではなく、「存在意義があるからこそ生かされた」と捉えています。自分は「ウェブ解析士」として活動していて、これは“士業の一つ”として中小企業庁にも専門家認定も頂いています。幅広く他の士業ともネットワークがあるので、補助金や助成金など情報が入りやすい立場でもあります。経営者たるもの、「自力」が本文であり、「補助」に頼るべきではないのですが、それでも現状は、「活用できるものは活用して、経済全般が円滑にいち早く回るように支え合う」ということが“アフターコロナ”では寛容なのかと考えます。
これまで以上に、「自社のノウハウやリソースを活用して頂き、事業成果拡大を実現できる零細企業を力強くサポートする」を使命として、活動していきたいと思います!また来月もよろしくお願いします。

「万が一のリスク」に対する備えは普段からすごく甘かったように感じます。ダウンサイドリスクが無限の出来事に対して、「起らないだろう」と踏んで行動することもよくあります。ただ、リーダーとして生きていくからには常に「起こさないための行動」だけでなく、「起った場合の備え」を同時並行で進める必要性を強く痛感させられる内容でした。作野さんが言っていた「5年たっても収まらないとしたら?」「ずっと続くとしたら?」その可能性があるにもかからず、「一年以内には収まるでしょう」と楽観的にとらえていて、ダウンサイドリスクへの思考シミュレーションすら怠っていました。東日本大震災の際、「想定外」という言葉が流行しましたが、本当は「想定外」はリーダーの能力不足以外の何物でもないと本や勉強会を通し、強く認識させられました。また、最近の仕事、サリエルの命題、英雄世代という年齢と、より使命感を強く持つことができました。本としては「民主主義の限界」、「老害」、「社会保障の現実」など考えさせられる箇所が多かったですが、それに対してただ「諦める」・「絶望する」ではなく、あらゆる問題があるこの世界で「できることをやる」。今のポジションでいうと運よく、製造業の経営者になったので、業界経営者が平均61歳の中で、抜群の成果に繋げていきたいです。「老害」につぶされず、正面から戦わず、しなやかに生き抜き、そのうえで、前例を一新し、業界を、世界を良くするような仕事をしていこうと思いました。ありがとうございました!

今回もありがおとうございました!コロナウィルスにおける現状を、参加者皆さん視点そして、作野塾長の考察も交えながら聞くことができてよかったです。より現状の深刻さを痛感するとともに、今後必要なこと・ポートフォリオ分散(資産や能力も)・地に足の着いたコミュニティの台頭・変化に対応できるようにすること(軍事的な学習も!?)など、具体的な学びの多い内容でした。ありがとうございました。

小説を読んだ際、現実に起こっていることが意図的なパンデミックなのではないか?という思惑を抱きながらも、この先世界はどうなるのだろう?と考えていました。意見交流でもあった、「コロナはリーマンと違ってお金が市場に放出している」「コロナは序章」「第三次もあるかも」という、さらに先の先まである可能性が高いという実感がさらに湧きました。個人的には、「戦争勃発の可能性は高い」という考えを持っており、日本がどのようにポジショニングするのかで世界が変わってくると思いますが、どんな事態になっても水のように柔軟に対応していきたいと思いました。また、フォース・ターニングという書籍でいうと、中島は「英雄世代」とのことで、周期的に繰り返す歴史のなかで、しっかりと客観的にできることを考えていきたいと思いました。他にも、・ポートフォリオ分散大事・コミュニティに価値が出そうということも、改めて自分なりに意識していきたいと感じました。ちなみに、zoom勉強会は新鮮でした。全員がマイクオフ+ほぼ無音の部屋で1人でパソコンに向かって喋る。これが、自分との対話のようにも感じられ不思議な時間でした。相手のリアクションもある他者との対話より、しっかりと自分とトークできる、そんな空間だったように感じます。来月もよろしくお願いいたします。

勉強会改めてありがとうございました。P344にあるように、「人間は危機的な状況に陥った際に悲観的と楽観的な双方の感情を持つ」という言葉がまさに当てはまる、一年以内に収束とは楽観的な感情だったなと認識させられる機会でした。(希望的観測も織り込んでしまっていた)小説も今回の議題も目の前で起きている事象だけに、響いたポイントは多かったのですが、特に○ポートフォリオの分散:こちらは痛感していますので、良い機会と捉えて模索していきます。○コミニティーを意識した生き方、事業:これは今後の自分の生き方として少し意識していこうと思いました。○アフターコロナ:ここをどれだけ予言するかで、同じような第二波、三波がきたときには対処できるようにしておきたい。これら大いに影響を与えるポイントに感じました。そして何よりこの1ヶ月ほとんど酒を飲まずにIQを高めている作野さんの話を聞いて、自身は同じ事象を見て、そこまで捉えられているかと反省しました。この時期にこの議題を開催してもらえたことに感謝しています!さらに起業家としてパワーアップしてサバイブしていきたいと思います。引き続き宜しくお願いします!

 

来月のテーマは『超入門 失敗の本質』です。

また来月もよろしくお願い致します。

執筆者

株式会社プロモーションウェッジ代表。作野塾長が創伝塾の前身として運営していたイキビジ大学の入学をきっかけに起業。現在はweb・マーケティング事業を営みながら創伝塾の運営に携わる。

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