こんにちは。
創伝塾運営の木村です。
先日、創伝塾5月の勉強会が開催されました。
今月の、課題図書はこちら、『猫の妙術(佚斎 樗山著・草思社文庫)』
『猫の妙術』は、江戸時代に刊行された、剣術書です。
内容はとても面白く、私個人的には今年読んだ書籍の中で一番夢中で読み進めた、本でした。
剣術書と言っても、短編の小説形式で書かれており、武道未経験でも気軽に読むことができる一冊です。
主人公の勝軒が、ネズミ捕りの達人と呼ばれる猫たちから、剣術や勝負事の極意を教わるという設定で、物語は進んでいきます。
創伝塾には、作野塾長をはじめ、武術やスポーツ、投資、ビジネスなど様々な分野で達人級の実績を収めた方たちが在籍しています。
みなさん、自分が練磨してきた分野に、重ね合わせ今回の課題図書を読まれていました。
個人的に印象に残ったのは、課題図書の中の一文、
道理には決まった形などない。そこにあるのは変化だけじゃ。
ということに関する作野塾長のコメントです。
例えば、投資のテクニックでPERは○%以下、PBRは○倍以下の企業の銘柄を探しましょうというものがあります。
しかし、これは固定化され、変化に対応できない基準です。
そうではなく、時間軸や空間軸など、多角的に比較し、変化をみないといけない。
と作野塾長はおっしゃいます。
例えば、現在のPERが基準以上だったとしても10年前はどうだったのか?リーマンショックのときと比べてどうだったのか?また、同業界の他の企業と比べてどうなのか?
などなど。
データや情報に溢れる現代の社会において、「基準は〇〇%」などの目安は一見とてもありがたい情報です。
しかし、知らず知らずのうちに自分を固定化してしまっては、本質から外れるばかりか、自分で考えることをしなくなり、上達も制限されてしまいます。
固定化されていないか?変化を前提に物事を捉えられているか?常に自分に問いかけることの重要性を学びました。
以下は参加者の方の感想です。
6月は、サイバーエージェント創業者の藤田社長の著書『仕事が麻雀で麻雀が仕事(藤田晋著、竹書房)』が課題図書です、
来月もよろしくお願い致します。