10/27は定例勉強会が開催されました。
今月のテーマは有名な古典である、マキャベリの「君主論」。
ただ、原著は事例が世界史によっぽど精通していないとイメージできないような話ばかりなので課題図書になったのは 「超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学(許 成準 (著) 彩図社)」です。
先月の星の王子さまと完全に真逆と言ってもいい内容です。
人間は嘘をついたり隠蔽したりサボったりする、、、という前提で君主(リーダー)のあるべき姿を説く君主論。
「善人」が多い創伝塾のメンバーにとっては、自分が今まで考えていたこととあまりにも違って「衝撃を受けた!」という意見もありました。
例えば、自分の従業員がミスを隠蔽しようとしたらどうするか?
怒るのか?諭すのか?それとも、初めから従業員は隠蔽するという前提で、隠蔽ができないような仕組みを作るのか。
あまり縛りすぎるのも窮屈になる。
けど、舐められるわけにもいかない。
もちろん答えがあるわけではないです。
しかし、思考を巡らせることは大事。
自分のところは今まで隠蔽なんて起こったことないから大丈夫!と思っても現実として、起こり得るのです。
そんな、現実を直視させてくれる機会をくれた1日となりました。
また、作野塾長が勉強会のはじめにお話された、君主論のエッセンスを本当に身につけたい場合の勉強法も興味深かったです。
今回の課題図書の超訳本は、例えば会社で部下ができたときどうするか?など現代の具体的な事例に置き換えて君主論の内容を解説してくれていました。
作野塾長によると今回の超訳本に加えて、下記に2冊を読むことを推奨されていました。
『100分名著・マキャベリ君主論(武田好著書/NHK出版)』
「100分で名著」はマキャベリの人物像や時代背景が解説されており、君主論の間違った解釈を防いでくれます。
そして、「マキャベリ語録」は君主論のわかりにくい例えを省きその本質や哲学的な部分だけをわかりやすく伝えてくれます。
今回の、「超訳君主論」と3冊合わせて読むことで、君主論の中身を立体的に理解できるとのことでした。
このように、一つの物事を多面的に捉えることは、単純に学びが深くなるだけでなく思考の抽象度が一気に上るので癖づけたいところです。
以下は勉強会に参加された方の感想になります。
来月の勉強会は11/24でテーマは「貞観政要」です。
次回もよろしくおねがいします!
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