こんにちは。
創伝塾運営の木村です。
昨日は5月の勉強会が開催されました。
今月の課題図書はミヒャエル・エンデの人気児童文学『モモ』でした。
モモのメインテーマは「時間」です。
「生産性を追い求め時間を節約するために無駄をとことん省いてきた現代社会の大人たちは本当に幸せになっているのか?」
「効率を重視して節約できた時間を結局は搾取され、自分のために時間を使えていないのではないか?」
「そして、日々の仕事に忙殺され、自分が搾取されていることも忘れてしまっている、、、そんな人生で本当にいいのか?」
詳細なストーリーはネタバレにならないように割愛しますが、このようにモモには現代社会を生きる大人たちにこそ必要なメッセージがたくさん散りばめられています。
作者は、作中以外でも現代社会、資本主義社会への批判的な発言を様々なところでしています。
確かに、自分を振り返ってみても、生産性の無い時間を過ごす幸せや、何もしない時間の豊かさを忘れてしまうようなことがあります。
改めて自分の時間をどう使うのが幸せなのかに気付かされました。
一方で、文明が発達した現代社会だからこそ受けられる恩恵も間違いなくあります。
また、日々の中で「余暇」や「何もしない時間」の豊かさに気づき、より大切にできるのも現代社会だからこそだと感じます。
モモのメッセージは受け取りつつも、創伝塾で大切にしている「中庸」の精神は忘れずに、今を生きて行こうと思えた勉強会でした。
以下は参加者の感想です。
次回は、6/28(月)17:30〜で課題図書は漫画版の『水滸伝(1〜6巻) 』(横山光輝・潮漫画文庫)です。
6巻までありますが漫画なので問題なく読んで頂けるかと思います。
来月もよろしくお願いします!