創伝塾 塾生の比嘉です。
11月27日は万葉集に関する勉強会を開催しました。
課題図書はこちら。
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集(小名木善行著、徳間書店)』
私自身、読書勉強会を過去50回?100回?くらい
経験しておりますが、私にとっては指折りの難しさを感じる本でした。
今回、課題図書に取り上げて頂くことがなければ
100%読まずにいた本であり、
またファシリテーターを務めさせていただくことで、
何度も何度も読み返す機会となり、ありがたかったです。
多く共有したいことはありますが、1点だけに絞ると
『表面だけではなく、その背景を考えること重要性』を感じる本でした。
万葉集は1,300年以上も前の詩を集めたものであり、
「〇年に◇◇が××と決めた」といった事実ではなく、
メッセージをオブラートに包み、表現したものであるため、
受け手側の意味の読み取りが必要になります。
他の万葉集に関する解説はそのほとんどが
詩の歌詞(言葉)の表面上を解釈したもので、
その詩の背景が無視されているものが多く感じました。
ただ、今回の本は
いつ、だれが、どこで、どういった状況で、誰に
詠まれた詩なのか、と背景を考えた上で
歌詞(言葉)を読み解かれており、非常に面白かったです。
現代でも「××が戦争を起こした」と
ニュースやSNSで言われることは多いですが、
点で見ると事実ではありますが、
その背後にある背景を考察するとより
複雑な事情・状況が見えてくることが多々あります。
もう少し身近で考えて、ビジネスや投資においても、
いわゆる定説の背景を探ってみると
違った事情・状況が見えてくることが多々あります。
表面で浅く考えるのではなく、
より深く広く考察する、という点が
私にとっては最も大きな学びとなりました。
その他、各々、感じたこと学んだことをシェアし合い、
互いの学びを共有することができ、
今回も充実した会となりました。