世界的ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん(ロバートキヨサキ著、筑摩書房)』にはこう書かれている。
「お金持ちはお金のために働かない」
これは名言だ。貧乏人や中流階級の人は、逆にお金のために働いている。
だから、お金持ちになれないのだと。
でも、お金持ちも若い頃や貧乏な時代は「働く」ことがある。
なんのために?
それは「学ぶため」に働くということ。
決してお金のためではないということに注意しよう。
例えば、私事で恐縮だが、人生において5ヶ月間だけ「会社員」だったことがある。
大学卒業後、新卒で入社した。
なぜ?
というと、その会社の創業社長は、やり手のベンチャー(といっても若手ではなく50歳ぐらいだったが)。急成長中で、はじめて「新卒社員を採用する」タイミングだった。
私は、他の安定企業や大手企業からの内定ももらっていたが、迷いもなくこのベンチャーに入社することを決めた。
やり手社長から直々に「ビジネスの成功のイロハ」を学びたかったからである。
厳しかったし、薄給だった。が、とても学びになったし、その後の起業に明らかに活かされた。
また、起業後のアーリーステージでは、あるビジネスの師との出逢いがあった。
師は大学時代から起業し、いくつものビジネスを成功させ、30歳ぐらいでリタイヤしていた。当時の憧れだったのである。
その師の元で、数ヶ月間だが一緒にビジネスをしたことがある。
薄給どころか、逆に出費も増えたぐらいだ。
お金に換算したらとても割に合わない。
でも、なぜ、一緒にビジネスしたか?
それは、成功者の成功のイロハを間近で吸収したかったからだ。
その師には数ヶ月間でたくさんの質問をした。
どうしたら成功するか?うまくいくか?あらゆる角度から質問しまくった。
師は丁寧に応えてくれた。
起業後はおかげで伸びることができたし、今でも、その知識は間違いなく活かされている。
短い間だったが、私の人生においてかけがえのない心の財産となった。
このように、働く際は「お金のため」ではなく、「学ぶこと」を優先した方がいい。特に若い頃は。
薄給でもいい。無給でもいい。
「それでも学ばせていただきたい」
そういう会社、あるいは人と時間を供にし、成功のイロハなどをこれでもかってぐらい学びとろう。
そこで得た知識や経験は、その後の起業や投資活動におおいに役立つだろう。
逆に、お金のために働くことはNG。お金のために働くことで、学びを疎かにしてはもったいない。学びを犠牲にしてはいけない。
例え、それで一時的に小金を稼いでも、知識や経験、実績などが積み重なっていなければ、後々の人生で苦労するだろう。