何か新しいことをはじめる時は、どんなことでさえ「小さくはじめる」ことをオススメします。
例えば、私は30代の時、初めてトライアスロンにチャレンジしたことがありました。
トライアスロン(オリンピックディスタンス)は海の水泳1500m、自転車40km、ランニング10kmのレースです。
当時は、こんな過酷なレースを完走するような体力は全くありませんでした。完走するためのトレーニングなどしてきていないだけに、最初はとても高いハードルでした。
なので、最初は「とにかくジムに行くこと」だけを目標にしました。
「ジムに行って何もしなくて帰ってもいい」とさえ思ってスタートしました。
すると、ジムに行く習慣が身につき、少しずつトレーニングする習慣が身につき、泳ぐ距離が増え、走る距離が増え、大会に出て完走することができました。
まさか、その後5年間もオーシャンスイム(海1500m~3000m等の遠泳レース)を続けることになってしまうとは、当時は予想もしていませんでした(これぞまさに小さくはじめることの効果)。
さて、人は「新しいゴール」が見つかると、人はいきなり猛スピードで取り組んで失敗することがあります。
例えば、「ダイエットをしたい」と思った時に、いきなり「明日から毎朝早起きして5km走る!」と意気込んだとします。
3日ぐらいすると、だんだん起きるのが嫌になり、このプロジェクトは終わってしまいます。
そのほか、「英語を話せるようになりたい」と思って、いきなり「1日10単語毎日覚える」といった日課を課すのも大体は失敗に終わりますね。
では、新しいゴールを実現するには、どのように始めたらいいのでしょうか?
それは、「小さくはじめる」ことです。
どのぐらい?
「可能な限り」です。
「これぐらい簡単にできるだろう」と思うぐらいのことでちょうどいいのです。
例えば、先ほどのダイエットのケースでいえば、「体重計に乗る」とか、英会話のケースでいえば「参考書をとにかく1日1回開く」などです。
「え?そんな簡単なことでいいの?」
いいんです。なぜかというと、「小さなこと」からはじめると、「勢い」がつくからです。
雪だるまを作る時をイメージしてみてください。
最初は小さいですが、転がしていくうちにどんどん大きくなり、効率的になってきます。
自動車の走り出しをイメージしてみてください。
序盤は「ゆっくり」スタートしますよね?
突然、ハイスピードでダッシュしませんよね?
そして、走り始めると、後は「慣性の法則」が働いて、どんどんスピードが出やすくなります。
逆に止めることが難しくなってくるぐらいです。
新しいゴールへの取り組みも同様です。
最初は「小さく」はじめることが重要です。
逆をいえば「いきなり何もかも変えようとしない」ことです。
参考にしてみてください。